【ボールペン画入門】デスクのペンが魔法に変わる!事務職の私が15分で『写真みたい』に書く方法

「何か新しい趣味を始めたいけれど、道具を一式揃えるのはハードルが高いし、場所も取る……」

そんな風に思っていませんか?実は、最高の画材は画材屋さんに通わなくても、すでにあなたのデスクのペン立ての中に眠っています。

結論からお伝えすると、仕事で使っている150円の「油性ボールペン」こそが、写真のような細密画を描くための最強のツールです。

この記事では、絵の才能がゼロだと思い込んでいた事務職の私が、なぜボールペン画にのめり込み、SNSで100万以上の「いいね」をいただけるようになったのか、その秘密を公開します。特別な才能は一切不要です。今日からあなたのデスクを、小さなアトリエに変えるための「世界一ハードルの低い入門ガイド」をお届けします。

執筆者:ケンジ(ペン画ナビゲーター)
元・事務職の会社員。デスクワークの合間に手元のボールペンで始めた落書きがきっかけで、ボールペン画の奥深さに目覚める。現在は「150円のペンで描くリアルすぎる絵」をテーマに活動し初心者に「描く楽しさ」を伝えている。


なぜ「いつものボールペン」が、実は最高の画材なのか?

かつての私は、趣味で絵を始めようとして5,000円もする万年筆や水彩セットを買い込み、結局使いこなせずに押し入れに眠らせてしまった経験があります。そんな私が最後に行き着いたのが、三菱鉛筆の『ジェットストリーム』に代表される、どこにでもある油性ボールペンでした。

油性ボールペンとゲルインクペンの最大の違いは、筆圧によって「色の濃淡」を自在にコントロールできる点にあります。

サインペンやゲルインクペンは、紙に触れると一定の濃さでインクが出ますが、油性ボールペンは、筆圧を極限まで弱めることで、まるで鉛筆のような淡いグレーを表現できます。 この「筆圧による階調表現」こそが、ボールペン画を単なる落書きから、重厚な芸術作品へと昇華させる鍵なのです。

事務作業で文字を書くときは、無意識に強い筆圧をかけていますが、その力をふっと抜いた瞬間、油性ボールペンは魔法の杖へと姿を変えます。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 最初に手に取るのは、高級なペンではなく、使い慣れた「0.5mmの油性ボールペン」にしてください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちですが、描き慣れたペンの重みや重心こそが、繊細な筆圧コントロールを最も安定させてくれるからです。新しい道具に慣れるストレスをゼロにすることが、継続の最大の秘訣です。


才能はいらない。プロっぽさを出す「魔法の筆圧」と「線の重ね方」

ボールペン画で「プロっぽい質感」を出すために必要なのは、絵心ではなく、『筆圧コントロール』『ハッチング』という2つの物理的なテクニックだけです。

まず、筆圧コントロールについてですが、ボールペン画における理想の筆圧は、普段の文字を書く強さを「10」とすると、わずか「1」です。紙の表面をペン先が滑るか滑らないか、という極限の軽さで線を引きます。

次に、その繊細な線を一定の方向に並べて描く技法をハッチングと呼びます。ハッチングによって線を何度も重ねることで、油性ボールペンのインクが層になり、写真のような深い影や質感が生まれます。

「ベタ塗り」をしてしまうと、紙がインクで波打ち、安っぽい印象になってしまいますが、ハッチングで紙の白さをわずかに残しながら線を重ねることで、絵に「空気感」と「立体感」が宿るのです。


15分で完成!デスクでこっそり始める「3ステップ練習法」

それでは、実際にデスクで試してみましょう。用意するのは、手元のボールペンと、メモ帳(またはコピー用紙)だけです。

ボールペン画の基本は「失敗を恐れないこと」です。 ボールペンは消しゴムで消せませんが、失敗してしまった線は、その上からさらにハッチングを重ねて「影」の一部にしてしまえば、むしろ絵に深みが出るチャンスになります。

以下の3ステップで、まずは小さな「球体」を描いてみてください。

  1. 輪郭を「筆圧1」で描く:
    消えそうなほど細い線で、円を描きます。歪んでも構いません。
  2. ハッチングで影をつける:
    光が当たっている場所を決め、反対側に同じ方向の斜線をパラパラと重ねていきます。
  3. 一番暗い部分を「筆圧5」で締める:
    影の中心部だけ、少し筆圧を強めて線を重ねます。

 初心者の「落書き」とプロの「ボールペン画」の違い

項目 初心者がやりがちな「落書き」 プロっぽく見える「ボールペン画」
塗り方 隙間なく塗りつぶす(ベタ塗り) 細い線を一定方向に重ねる(ハッチング)
筆圧 常に一定(文字を書く強さ) 1〜5の間で細かく使い分ける
失敗への対応 修正液で消そうとする 影の一部として描き込み、深みに変える
仕上がり 平面的で子供っぽい 立体的で写真のような重厚感が出る

「失敗したら?」「ペンは何がいい?」初心者のためのQ&A

Q: インクの「ダマ」ができて、絵が汚れてしまいます。
A: 油性ボールペンの宿命ですね。ティッシュを横に置いておき、数分おきにペン先を拭う「ペン先クリーニング」を習慣にしてください。これだけで、絵の清潔感が劇的に上がります。

Q: コピー用紙でも綺麗に描けますか?
A: もちろんです!むしろコピー用紙の適度な滑らかさは、油性ボールペンのハッチング練習に最適です。慣れてきたら、少し厚手の「ケント紙」を使うと、さらにインクのノリが良くなります。

Q: 最初に描くモチーフは何がおすすめですか?
A: 身近にある「卵」や「コーヒーカップ」がおすすめです。シンプルな形の中に、光と影の法則が詰まっています。


まとめ:今日から、あなたのデスクは小さなアトリエです

ボールペン画は、高価な道具も、広いアトリエも、特別な才能も必要ありません。

  1. 油性ボールペンを手に取る。
  2. 筆圧1の「撫でる線」を覚える。
  3. ハッチングで線を重ねて、影を作る。

この3つさえ知っていれば、仕事の休憩時間の15分が、最高にクリエイティブな没頭時間に変わります。

まずは今、手元のメモ帳の端っこに、一番軽い力で小さな「○」を描いてみてください。その消えそうなほど繊細な一本の線が、あなたの新しい表現の第一歩です。


[参考文献リスト]

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