この記事を書いた人:文具のソムリエ・田中
文具メーカーの企画部で10年間勤務後、独立。Webメディアで「知ると面白い文具の世界」を連載中。身近な文房具の歴史や意外な事実に光を当て、その背景にある物語を語ることを得意とする。「その疑問、よく分かります!実は、そこには面白いストーリーがあるんですよ」が口癖。
仕事や勉強で毎日使うボールペン。「そういえば、これって正式名称は何だろう?」と、ふと思ったことはありませんか?
結論から言うと、ボールペンの正式名称は「ボールポイントペン」です。
この記事では、なぜ「ボールポイントペン」と呼ばれるのかという面白い由来から、つい誰かに話したくなる関連の豆知識まで、1分でスッキリ解説します。この記事を読み終える頃には、あなたの素朴な疑問が解消され、手元のボールペンに少しだけ愛着が湧いているはずです。
結論:ボールペンの正式名称は「ボールポイントペン」
私たちが普段「ボールペン」と呼んでいる筆記具の正式名称は、「ボールポイントペン(Ballpoint Pen)」です。
この「ボールポイントペン」という名前は、実はペン先の仕組みそのものを表しています。「ボール(Ball)」「ポイント(Point)」「ペン(Pen)」の3つの要素に分解すると、その意味が非常によくわかります。
- ボール (Ball): ペン先の先端には、直径1mmにも満たない非常に小さな金属のボールがはめ込まれています。
- ポイント (Point): 「先端」を意味する言葉で、この場合はペン先を指します。
- ペン (Pen): 筆記具のことです。
つまり、「先端(ポイント)にボールが付いているペン」というのが、「ボールポイントペン」という名前の直接的な由来です。文字を書くとき、このボールが紙の上を転がることで、内部のインクが紙に転写される仕組みになっています。この画期的な仕組みは、ハンガリーの発明家であるラースロー・ビーローによって考案されました。
【雑学】では、シャープペンシルの正式名称は?
ボールペンの正式名称を知ると、多くの方が次に気になるのが「シャープペンシル」です。ボールペンの話になると、必ずと言っていいほどセットで「じゃあ、シャープは?」と聞かれます。
シャープペンシルの正式名称は、実は「エバー・レディ・シャープ・ペンシル(Ever Ready Sharp Pencil)」と言います。「常(Ever)に準備ができていて(Ready)、尖っている(Sharp)鉛筆(Pencil)」という意味が込められています。
このように、身の回りには通称で呼ばれているものが意外と多く存在します。
📊 比較表
意外と知らない?文房具の正式名称
| 通称 | 正式名称 |
|---|---|
| ボールペン | ボールポイントペン |
| シャープペンシル | エバー・レディ・シャープ・ペンシル |
| ホッチキス | ステープラー |
FAQ:ボールペンに関する素朴なギモン
最後に、ボールペンに関してよく寄せられる素朴な疑問に、Q&A形式で簡潔にお答えします。
Q1. 英語でも「ボールポイントペン」で通じる?
A1. はい、通じます。「Ballpoint Pen」が世界共通の正式な英語名称です。日常会話ではシンプルに「Pen」と呼ばれることも多いですが、インクの種類を問わず筆記具全般を指す場合があるため、明確に伝えたい場合は「Ballpoint Pen」と言うのが最も正確です。
Q2. 「ボールペン」は和製英語なの?
A2. いいえ、「ボールペン」は和製英語ではありません。「Ballpoint Pen」の「point」を省略した言葉です。これは、日本人が長い言葉を簡略化する傾向から生まれた自然な呼び方と考えられます。
まとめ:明日誰かに話したくなる、身近な文具の豆知識
この記事では、ボールペンの正式名称とその由来について解説しました。
- ボールペンの正式名称は「ボールポイントペン」
- 名前の由来は、ペン先の「ボール」が回転してインクを出す仕組みそのもの
- シャープペンシルやホッチキスにも、それぞれ正式名称がある
あなたの手元にあるボールペンも、発明家の知恵と工夫が詰まった小さな精密機械です。
この豆知識、明日さっそく同僚や友人に話してみてはいかがでしょうか。きっと「へぇ!」と感心されるはずです。この記事で得た豆知識を、ぜひ誰かにシェアして楽しんでみてください!
[参考文献リスト]

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