この記事を書いた人
のじり先生 / 元・保育士のお絵かきアドバイザー
元保育士。現在は、子供の自己肯定感を育む「ほめるお絵かき」メソッドを伝えるアドバイザーとして活動。これまで500組以上の「絵が苦手」な親子の悩みに寄り添い、お絵かきを通じた笑顔の時間をプロデュースしてきました。「大丈夫、私も昔はそうでした」という共感の姿勢を大切に、技術よりも「ママが楽しむこと」を一番にお伝えしています。
「ママ、救急車描いて!」の一言、嬉しいけどドキッとしますよね。絵に自信がないと、つい「あとでね」なんて言ってしまうことも…。
でも、もう大丈夫です!この記事を読めば、たった5分、3つのステップで、驚くほど簡単に「息子さんが笑顔になる救急車」が描けるようになります。
この記事は、単なる描き方ガイドではありません。絵が苦手なママの「うまく描けない不安」を「お絵かきって楽しい!」に変える、日本一やさしいイラスト教室です。
さあ、息子さんをアッと驚かせる準備はいいですか?
「私、絵が苦手だから…」その不安、あなただけではありません
まずはじめに、一番お伝えしたいことがあります。絵を描くことに不安を感じるのは、あなただけではありません。
私がアドバイザーとして活動する中で、本当にたくさんのママたちから同じ相談を受けます。特に多いのが、「もし子供に『これ、救急車じゃない』って言われたらどうしよう?」というご質問です。我が子に評価されるかもしれないと思うと、ペンを持つ手が固まってしまいますよね。その気持ち、痛いほどよく分かります。
ですが、どうか安心してください。子供たちは、ママの絵を批評する審査員ではありません。これからお伝えする、ほんの少しのコツを知るだけで、その不安は「描いてあげたい!」というワクワクに変わっていきますよ。
朗報!子供は「3つのしるし」さえあれば救急車とわかってくれる
実は、子供たちが救急車を「救急車だ!」と認識するために、完璧な形は必要ありません。
子供たちは、驚くほど少ない情報から物事を判断する天才です。救急車のイラストにおいては、以下の「3つのしるし」さえ描かれていれば、ちゃんと子供の頭の中では大好きな救急車に変換してくれるのです。
- タイヤ(まる):車であることを示す、いちばん大事なしるし。
- 屋根のランプ(あかい色):サイレンの音を連想させる、特別な車であるしるし。
- 十字マーク:病院や助けてくれるイメージに繋がる、安心のしるし。
つまり、車体が少し歪んでしまっても、窓の数が違っていても、この3点さえ押さえておけば大丈夫。この事実が、ママが抱える「うまく描けない不安」を軽くしてくれる、一番のお守りになります。
さあ、描いてみよう!失敗しない「しかくを組み合わせるだけ」3ステップ描き方教室
お待たせしました!それでは、いよいよ実際に救急車を描いていきましょう。
ここでの描き方が「簡単」だと断言できる理由は、難しいカーブや線を一切使わず、誰でも描ける「四角」と「丸」だけで完成するからです。深呼吸して、リラックスしながら真似してみてくださいね。
ステップ1:大きな「しかく」で車体を描こう
まず、画用紙の真ん中に、横長の大きな四角をひとつ描きます。これが救急車の本体になります。きっちりした長方形でなくても大丈夫。少し丸みをおびた四角にすると、優しい雰囲気になりますよ。
ステップ2:「まる」を2つ描いてタイヤをつけよう
次に、ステップ1で描いた四角の下に、丸を2つ描きましょう。これがタイヤです。これだけでもう「ブーブーだ!」と息子さんは気づいてくれるかもしれませんね。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 最初からお手本通りに描こうとせず、まずは「大きな四角」と「2つの丸」だけで完成!と思って描いてみてください。
なぜなら、絵が苦手なママほど、細かい部分から描こうとして全体のバランスが崩れ、「やっぱりダメだ」と挫折してしまう失敗がとても多いからです。まず「車」に見えること。この小さな成功体験が、最後まで楽しく描ききるための何よりのエネルギーになります。
ステップ3:「3つのしるし」を描きこもう
最後に、先ほどお伝えした「3つのしるし」を描き足していきます。
- 屋根の上に、赤色のクレヨンで小さな四角(赤いランプ)を描きます。
- 車体の真ん中に、十字マークを描きます。
- 運転席の窓として、小さな四角を描き足せば、あっという間に完成です!
どうですか?思ったよりもずっと簡単に、かわいらしい救急車が描けたのではないでしょうか。
もっと楽しくなる!お絵かき後の「魔法の言葉」とアレンジアイデア
お絵かきの本当のゴールは、絵を完成させることではありません。その時間を通じて、親子の絆を深めることです。
ぜひ、完成した絵を息子さんに見せながら、次のような「魔法の言葉」をかけてあげてください。
- 結果でなく、部分を褒める:「上手だね!」だけでなく、「この赤いランプ、かっこいいね!」「タイヤが力強いね!」のように、具体的な部分を指差して褒めてあげましょう。子供は、ママが自分の絵を細かく見てくれたことに喜びを感じます。
- 感謝を伝える:「救急車のリクエストしてくれて、ありがとう!ママも描くの楽しかったよ」と伝えてみてください。子供は「自分のおかげでママが喜んでくれた」と感じ、自己肯定感が高まります。
もし時間に余裕があれば、救急車の周りに道を描いたり、お空に太陽を描き足したりするのも素敵ですね。その一枚の絵が、親子の特別な思い出になるはずです。
まとめ:最高のプレゼントは「ママが楽しむ気持ち」です
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
- 子供が喜ぶ救急車は「しかく」と「まる」の組み合わせで描ける
- 大切なのは「タイヤ」「赤いランプ」「十字マーク」の3つのしるし
- 一番のプレゼントは、上手な絵よりも「ママが楽しんで描いてくれる時間」
もう、あなたは「絵が苦手なママ」ではありません。「息子さんとお絵かきを楽しむママ」です!
さあ、今すぐそばにある紙とペンをとって、まずは大きな「しかく」をひとつ、描いてみてください。最高の親子の時間が、そこから始まります。

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